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ディスクゴルフ公式規則と競技マニュアル2026年更新概要

このレポートは、ディスクゴルフ公式規則(ORDG)と競技マニュアル(CM)の2026年版への更新内容の概要をまとめたものです。PDGAのポリシー&コンプライアンスチームが主導し、関係委員会、Disc Golf Pro Tourスタッフ、および一般からの意見を取り入れて改訂が進められました。今回の更新では、規則をより分かりやすく、使いやすくすることを目的とした、いくつかの主要な変更点と、細かな調整、明確化がバランスよく盛り込まれています。

主要な変更点

  1. 801.02 規則の適用 - スローワーの決定への投票権なし 規則の適用における課題として、「疑わしきは罰せず」という概念の主張や、スローワーがアウトオブバウンズ(OB)となった後に自分に有利な決定を得ようとグループに働きかける行為がありました。今回の変更により、以下の点が明確になりました。
    • 「疑わしきは罰せず」という概念は存在せず、「同点の場合はランナーに有利(tie goes to the runner)」の原則のみが適用されます。
    • スローワーは、最初のグループ投票から除外されることで、自身の利益のためにグループに働きかける能力が制限されます。
    • 決定はグループ投票で行われ、投票は規則上必須のアクションであることが非常に明確にされています。
    • 最初の投票で同点になった場合、スローワーは同点を解消するために投票しなければなりません。
    • グループが多数決に達しない場合にのみ、スローワーにとって最も有利な解釈に基づいて裁定が下されます。
  2. 802.03 時間超過 - フェアウェーでの時間延長と開始時間の定義明確化 現代のゲームのプレー方法を反映し、時間超過に関する規則が更新されました。
    • ティーイングエリア、ドロップゾーン、またはターゲットから20メートル以内のスローは引き続き30秒ですが、それ以外のライからのスローには45秒が与えられます。
    • 計時開始も明確化され、プレーヤーがライに対処し始めた時点(ミニマーカーディスクを置く、支持点を置く、プレショットルーティンを開始するなどの動作)で時間が開始されます。
    • スローワーが不当にライに到着するのが遅れた場合、またはライにいるにもかかわらずライに対処するのを拒否した場合も、時間超過したと見なされます。
  3. 809.02 暫定スロー(プロビジョナルスロー) - 新しい手順と定義 - 暫定スローは時間短縮や裁定の補助に役立ちますが、誤用や誤解が生じることがありました。
    • 暫定スローは、マンダトリーの違反を見落とした場合やスローを放棄した場合などには使用できないことが明確化されました。
    • スローワーは、スローを行う前に、暫定スローの理由と、どのスローがどの仮定に関連するかを宣言しなければなりません。
    • 暫定スローは、ディスクの状況が不明な場合(紛失またはOB/救済区域の可能性があり、後戻りを防ぐ場合)にのみ使用可能です。
  4. 附則 G: チームプレー - チームプレー手順の成文化 チームプレーの規則が明確化され、独立したセクションとして追加されました。これにより、チームプレー形式のトーナメントの開催が促進されます。
    • チームプレーの一般的な規則や、PDGAの部門ガイドラインが定められました。
    • チームシングルス、チームダブルス、オルタネートチームダブルスといった具体的なフォーマットが定義され、スコアの計算方法(合計または平均)が示されています。
  5. 競技マニュアルの主要な変更点
    • 1.06 グループ編成とセクション分け - 3人未満のグループの手順 - トーナメント中にグループが3人未満になった場合の、公式な手順が新設されました。TDやオフィシャルと連絡が取れない場合、残りのプレーヤーは次のグループと合流して新しいグループを形成する手順が示されています。
    • 1.08 フィールドサイズの削減(足切り) - 大会の選択肢の増加 TDが大会で足切りを行う際に、支払いライン(賞金対象となる順位)を超えてより多くのプレーヤーをカットラインに含めることが可能になりました。ただし、そのカットラインは登録開始前に発表する必要があります。
    • 1.15 フレックススタート大会 - 新しいセクションの追加 フレックススタート大会がPDGAリーグにより密接に連携するように規定が追加されました。これには、他のグループの許可を得てプレーを続行できる「プレー・スルー」の許可や、特定の状況下でプレーヤーが大会に複数回参加できる規定が含まれます。
  6. 主要な大会(メジャーおよびエリートシリーズ)の変更点
    • 4.04 プレーヤー行動規範 - プレーオフへの警告の持ち越し メジャーおよびエリートシリーズ大会では、最終ラウンド中にプレーヤーに与えられたスポーツマンシップに関する警告が、その後のプレーオフにも適用されるようになりました。これにより、最高レベルでのプレーヤーの行動規範がより厳格になります。
    • 4.09 時間延長 - プロメジャー・エリートシリーズでの時間延長 MPOおよびFPO部門のプレーヤーは、メジャーおよびエリートシリーズ大会において、ラウンド中に2回まで30秒の時間延長を使用できるようになりました。この使用はスコアカードに記録する必要があります。
    • 4.10 競技の延長 - 「月曜終了」の手順 極端な状況(主に悪天候)で大会が中断された場合のために、「月曜終了(Monday Finish)」と呼ばれる24時間のプレー延長手順が導入されました。これにより、メジャーおよびエリートシリーズ大会(特にPDGAプロフェッショナルディスクゴルフ世界選手権)で、常に単一のチャンピオンが決定されることが保証されます。

軽微な変更点

事務的な変更点


これらの変更は、2026年1月1日に施行されます。